Ultrastar DC HA340のパフォーマンスについて
投稿日:2024/9/30
更新日:2024/10/25
佐鳥SPテクノロジ社で取り扱っていますHDDの中から、今回はWestern Digital社製Ultrastar DC HA340について、パフォーマンスを測定してみたいと思います。
(1)Crystal Disk Mark
まずは、皆さんもよくご存じのパフォーマンス測定ソフトウェアである、「Crystal Disk Mark(Ver.8.0.4)」で測定しました。
【Cristal Disk Markとは】
各種ストレージ (HDD, SSD, USBメモリなど) の速度を測定するベンチマークソフトです。
https://crystalmark.info/ja/software/crystaldiskmark/
・Ultrastar DC HA340 4TB測定結果
Sequential転送速度の測定では、ほぼスペック通りの結果でした。
・Ultrastar DC HC310 4TB測定結果
参考に現行品のUltrastar DC HC310も測定しましたところ、Sequential Read/Writeは新製品のUltrastar DC HC340の方が仕様通り速いです。
(2)Sequential Read/Write(TxBench)
次は、TxBench(Ver.0.98 beta)にて、SSD全体のSequentialパフォーマンスを測定してみます。
・測定結果
Read、Writeともに、安定した転送速度を実現し、新製品のUltrastar DC HA340の方が少し速いという結果です。
(3)Random Read/Write(Iometer)
最後に、「Iometer(Ver.1.1.0)」にて、Random R/W混在のパフォーマンスを測定してみます。
【Iometerとは】
Iometer は、もともとインテル社によって開発され、その後Open Source Development Lab (OSDL)に譲渡されました。現在はIometerプロジェクトとして、SourceForge.netに登録され提供されている単一システムおよびクラスター化システム用の I/O サブシステムの測定および特性評価ツールです。
・測定結果
ランダムReadとランダムWriteの割合を変えて測定しましたが、こちらも現行品Ultrastar DC HC310と比べて新製品Ultrastar DC HA340の方が速い傾向があります。
まとめ
Ultrastar DC HA340と現行品のUltrastar DC HC310のパフォーマンスを比較してみました。
新製品で、HDDの面密度が高くなっているUltrastar DC HA340の方が現行品よりも若干パフォーマンスが上がっていることを確認致しました。
Ultrastar DC HA340のインターフェイスはSATAのみ対応しており、セクターフォーマットは512eのみとなりますが、これらの条件でお使いいただけるアプリケーションには、是非ご検討いただくことをお勧め致します。
モデル番号は以下になります。
SATA | |
モデル番号 | WUS721208BLE6L4 (8TB) WUS721206BLE6L4 (6TB) WUS721204BLE6L4 (4TB) WUS721208BLE604 (8TB, Power Disable Pin 3 support) WUS721206BLE604 (6TB, Power Disable Pin 3 support) WUS721204BLE604 (4TB, Power Disable Pin 3 support) |
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